ターゲットを遠巻きに外堀から攻める!

ここでは、結婚に関する調査における聞き込みを例にして話を進めることにしましょう。調査依頼者は夫となる男性の親。調査対象者は妻となる女性、仮にAさんとします。

こうした調査の眼目は、聞き込む対象者の家族構成を把握しておくことです。家族のなかで大学生がいれば、就職にまつわる架空のストーリーをつくり上げるのも一案です。

また、父親が名のある企業の社員なら、その方面からもストーリーはつくれます。調査依頼の段階で、何を重点的に調べればよいか、頭に入れておく必要があります。

架空のストーリーができあがったら、聞き込みに向かいます。対象は近隣の人たちですが、いきなりAさん宅の隣家を訪れにようなことはしません。やや遠巻きにして攻めていくのが常套手段です。

住宅地で一軒家であれば、半径200~300メートル外周にある家から聞き込みを始めるのが一般的です。そこからほぼ渦巻き状に、Aさん宅へ近づいていくのです。

外周のいちばん外側であっても、Aさんの家族についてストレートに聞くことはまずありません。2~3軒隣あたりの話を聞きながら「ところで、そのまた隣の家はどうでしたか?」というように、あくまでもこちらの興味対象はAさん宅にはない、という態度を装い会話を進める方法です。

そのように、遠巻きにして本人以外の情報を徐々に吸収していくと、その土地に詳しくなっていきます。ゆえに、いざ対象者に近づいたときも、聞き込みはスムーズにできるのです。