車はあくまで「箱」人から目を離すな!

タクシー、車の尾行は、どんな場合でも、車そのものに注意が行きがちです。そのため、思わぬ見落としをする探偵も少なくありません。たとえば、相手がタクシーを降りたのに気づかない、なんてことはよくあります。

タクシーに乗ったのだから、1区間くらいは必ず持っているだろうという先入観が失敗のもと。曲がった先が渋滞しているときなど、歩いたほうが早いかと思い直してすぐ降りる客はいくらでもいます。

釣りもレシートもいらない客であれば、ドアが開いて降りるまではあっという間です。しかも、降りた側から新たな客が乗れば、降りたようには見えないでしょう。

車は単なる移動手段にすぎません。尾行の対象はあくまでも、車のなかにいる人間。対象者がエレベーターに乗ったからといって、エレベーターだけを監視する探偵がいるでしょうか? しょせん、箱は箱です。そのことを忘れてしまうから凡ミスが起きるのです。

尾行の相手が新幹線などを利用して地方都市に向かい、その都市の私鉄や地下鉄などに乗ったらどうするか。さすがに、われわれも地方都市の鉄道事情までは熟知していません。ゆえに、初めての都市では行き当たりばったりです。しかし、とにかく相手から目を離さなければ何とかなるものです。