商工ローン事件と高金利問題

90年代後半には、商工ローン問題が大きな社会問題となりました。当時の日本は、バブル経済崩壊後の長引く不況のなかで、銀行などの金融機関による貸し渋りが広がります。

とくに、1997年に山一證券や北海道拓殖銀行が破綻するという金融危機が発生してからは、銀行の貸し渋りや貸しはがしが全国に広がったため、資金繰りに窮して倒産や廃業に至る中小零細企業が相次ぐ一方で、高利の商工ローン業者による被害が多発します。

サラ金が個人を対象とする無担保の小口融資であるのに対し、商工ローンは中小企業や自営業者を相手に手形や
不動産を担保にとったり多数の連帯保証人をつけさせて数十万円から1000万円台までの融資を行う業者です。サラ金と同じく高金利の貸し付けや、暴力的な取り立てが問題になりました。

商工ローン大手の日栄による「腎臓売れ!」「肝臓売れ!」「目ん玉売れ!という事件が発生したのもこのころです。商工ローン業者は「利息は主債務者から、元本は保証人」からという営業手法をとっていたため、保証人をも巻き込んだ被害が相次ぎました。

中小零細事業者のなかには、保証人に迷惑をかけまいと、最後まで資金繰りに努力し、不渡りを出すと自責の念で自殺するケースも多発しました。

ヤミ金業者からは、絶対にお金を借りないのが鉄則なのですが、万が一、借りてしまって脅迫された場合は、司法書士や弁護士など、法律の専門家にヤミ金 相談することです。