“痩せていても肥満”かもしれない!?

学生時代、陸上の選手だったA子さん、ここ数年間標準体重以下をキープしつづけているB子さん、2人とも肥満のニ文字は眼中にない!?

でも、昔スポーツをやっていたことと、標準体重以下であることが「肥満ではない」ことに結びつくとは限りません。肥満とは体脂肪の量が多すぎたときに、はじめて「肥満」だとか「太っている」といえるのです。

人間の体を構成する三本柱は、水分と筋肉と脂肪。いちばん多いのが水分で、体重全体の約50~60%を占めます。次いで多いのが脂肪。一般に体脂肪率は男性で15~20%、女性で20~25%程度が標準的とされています。つまり、これを上回れば、肥満に近づくことに……。

まず、昔スポーツ選手で筋肉質のA子さんの場合。たしかにいまは、学生時代に蓄えた筋肉がたっぷりあるかもしれません。ただし、スポーツをやめて筋肉を使わなければ、筋肉は確実に痩せ細り、そのぶん体脂肪が増えていくのです。体重の変動がなくとも油断対敵です。

つぎに、数年来標準体重以下をキープしているB子さん。標準体重以下でも、運動しなければ筋肉は落ちてきます。平行して、脂肪の分量が多くなっている可能性大です。見た目のスタイルや体重は同じでも、体脂肪の割合が大きければ、痩せていても太っている、いわゆる“隠れ肥満”に……。

肥満の進行が見えないからこそ、むしろ怖いのです。そして今、標準体重というベールに隠された隠れ肥満人口は意外に多いのです。詳細はこちら